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略歴

1980
名古屋大学法学部卒業
1985
司法試験合格
1988
司法修習終了、検事任官
2014
検事退官、弁護士登録

私は、1988年(昭和63年)に検事任官して以来、26年間検事として働いてきました。しかし、今年4月1日をもって退官し、同月2日に弁護士登録をしました。検事を辞め、弁護士として働く決意をした最大の理由は、「現場で働きたい」ということです。
現場の検事の仕事は、被害に遭われた方々の想いを受け止め、事実を解明するために警察とともに証拠を集め、犯人を捕まえた後は、反省させた上でどのようにして罪を償わせ、さらにはその更生をはかるためには何をすればよいのかを考えるというものです。これは大変やりがいのある仕事でした。しかし、検事はいつまでも「現場」にいることはできません。私も、任官約20年後には現場を離れざるを得ませんでした。そして、私は、3年前に、法務省から派遣されて、専修大学と明治学院大学の法科大学院で教鞭をとることになりました。学生達との交流は楽しく、有意義な仕事でしたが、3年間と決められた派遣期間が終わり、検察庁に戻ることになったとき、私が戻る場所は「現場」ではありません。
そこで、私は、新たな「現場」として弁護士となることを決めたのです。検事と弁護士は、一見すると正反対のように見えるかもしれませんが、仕事の基本は全く変わりません。弁護士は、様々な原因で困っている人の話を聞き、どのようにしたらそのトラブルを解決できるかを考え、そのための証拠を集め、相手方と交渉し、場合によっては裁判を起こしてでも相談者の利益を守るというものです。検事の仕事が刑事事件だけだったことに比べて仕事の範囲が広がるという点、警察などの組織の力を使うことができないという点などに違いはありますが、基本には何ら変わりがありません。
私は、話をじっくりと聞き、その想いを踏まえた上で解決方法を探り、交渉や裁判を行うという仕事をしたいのです。働いたのに報酬を払ってもらえない。お金を貸したのに反してもらえない。逆に返したはずのあるいは借りた覚えのないお金の返済を要求される。夫が(妻が)、家庭を顧みない。遺産の分割が納得できない。家族が(知り合いが)警察の捜査を受けてどうしたらいいか困っている。こうした様々な困りごとの解決策を一緒になって考えたいのです。
また、検事時代、私は、被害者となってしまった方々が、被害を受けたことだけでなく、犯人が捕まった後も、どうしたらいいのかわからず困っている姿を見ました。たとえば、酔った人に絡まれて殴られた、電車の中で痴漢に遭ったという場合、犯人にはすぐに弁護士がつきます。しかし、被害者に弁護士がいることは稀でした。そんな場合、犯人の弁護士が被害者に示談を申し入れてきます。もちろん、犯人の弁護士としては当然の活動です。しかし、被害者にとって、示談を受け入れたらどうなるのかなど何も分からない状態で不安を抱えたままでいることがあります。私は、そうした方々のお役にたつことができます。